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FAX-OCR帳票の設計にあたって

FAX の光源波長とドロップアウトカラーの関係

FAX に装備されている光源体の分光特性(波長)は一般的に 543nm(ナノメーター)、若しくは 560nm の何れかであり、帳票に使用するインキはこの波長域において高い反射率を示すインキが最適です。

光学的に文字認識を行う OCR 装置では、帳票に光を当てた際、その反射光の中から、反射率の高い(白い)箇所と低い(黒い)箇所の差異によって文字を認識します。すなわち、印刷された文字・罫線は、センサーの目で見た時に「白」と認識させなくてはなりません。

FAX の光源波長については前述の通りですが、この光源体の色は緑系(緑色蛍光灯・黄緑LED)であるために、この光を当てた際に高い反射率を示し(=ドロップアウトする)、尚且つ、人間の目で見て判読可能な印刷インキは、淡いブルー、若しくは淡いグリーン系の色になります。

このように FAX-OCR 帳票を印刷するために不可欠なドロップアウトカラーインキの選定は光源の波長に大きく左右されます。

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PCS値 について

媒体仕様書の中の印刷濃度に関する項目では、「PCS値 0.15以下で印刷のこと」といった内容の記述が必ずあります。 ここでいう PCS とは、Print Contrast Signal の略で、読み取り文字や印刷色の濃さの度合を示す場合に使用します。
帳票の測定点の反射率とその周囲の白色部分(用紙地色)の反射率との相対的な差を表したもので、次の式で定義されます。

PCS=Rw-Rp/Rw Rw:白色部分の最大反射率(%)
Rp:測定点の反射率(%)

例)

白色部分 反射率=85% PCS=(85-75)/85≒0.1
印刷部分 反射率=75%

PCS値は0.00~1.00までの数値で表され、0.00は真っ白(白色部分と同反射率)を表し、1.00は真っ黒を表します。
つまりその数値に比例して濃度も上がるということです。

ドロップアウトのイメージ

FAX-OCR帳票の設計 ドロップアウトのイメージ

FAX-OCR 帳票は、単純にドロップアウトカラーインキを使って印刷すれば良いというものではありません。
帳票を印刷するためには、まず FAX 光源と近い分光特性を持ったインキを選定し、専用の濃度測定機を使って、PCS値が基準値をクリアーするように印刷濃度を常にコントロールする必要があります。

そして何よりも、この帳票を実際に使われる方にとって、如何に見やすく書きやすいものであるかという観点からの帳票設計時の工夫も非常に重要となります。

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